2013年12月7日土曜日

まちに、世界に。確かにある、思い



てくてく、てくてく、よく歩きます。

最近は、お星さまが、とってもキレイだなあって思います。
ほんまに「☆」型に見える!
その昔「☆」型を描いた人は、
どういう思いで空を眺めていたんだろうなあ~
なんて、思いを馳せます。

そういえば、子どもの頃。
まんまるお月さまを見て。
あそこは実は穴で。
地球は万華鏡みたいなもので、
誰かが、あそこから覗いているんじゃないか・・・
なんて、想像したのを思い出しました。

てくてく、てくてく、歩いていると。
現実と想像、過去と今と未来を、ゆらゆらと。

そして、いろイロな出会いがあります。

☆★☆


大阪・靭公園の近くにある絵本店『さくら文庫』。小学校教諭だった桜田恵美子さんが「“絵本のチカラ”を伝えたい」とオープンされたお店です。店内には、桜田さんオススメの絵本が並んでいます。一部、“先生のためのコミュニティスペース”となっており、絵本を使った授業づくり・学級づくりの実践紹介・資料閲覧など、先生のサポートも行なっていらっしゃいます。
http://www.sakurabunko.com/

桜田さんは先生時代、クラスの子どもたちに絵本を読んでいたそうです。その時、子どもたちが絵本のなかからたくさんの学びを得ていることを感じ、高学年の子どもたちも楽しんでいる様子を見て、年齢に関係なく、絵本には五感を広げ、心を潤す、素晴らしいチカラがあると実感。そこで、子どもはもちろん、大人にも、その“絵本のチカラ”を伝えたい!大人に絵本の素晴らしさを知ってもらうことで、その素晴らしさを知った大人を通して、子どもたちにも・・・と願いながら、活動していらっしゃいます。今年、『NPO法人さくら文庫』を設立されました。

桜田さんとお話をしていて、思い出しました。私が小学生の頃、担任の先生が産休中に臨時で来た先生がいました。その先生は毎日、少しずつ本を読んでくれました。いぬいとみこさんの『ながいながいペンギンの話』、大石真さんの『チョコレート戦争』・・・あの時間がとっても楽しみで。あの、ドキドキ、わくわくした感じ、今でも思い出します。図書館で先生が読んでくれた本を見つけては友だちと話したり、中学生の頃もふとその本を読み返してみたり。

私が小学生の頃、小説家になりたいと思ったのは、この先生との出会いも、少なからず、影響があるのかもと思います。ドキドキ、わくわくするだけではなく、メッセージ性のようなものも、しっかり感じていたのだと思います。だから、何か伝えたいものがある時、それを表現する手段として、その可能性を本に見出したのだと思います。

桜田さんの生徒さんも小説家になりたいと、作品を書いて、先生に届けに来ていらっしゃって!素敵だなあと思いました。


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大阪・新町にある『薬膳なおかし ねこやなぎ』。漢方・薬膳の考えを取り入れた焼菓子店&カフェです。カラダの声を聞きながら、ほっこりするひとときを過ごせます。
http://necoyanagi.jugem.jp/

漢方!薬膳!というと、私は「苦そう、難しそう」というイメージを持ってしまうのですが、そういうイメージを払拭して、もっと身近に、カラダを整える一つの要素として知ってもらいたいと店主さん。お店に並ぶお菓子を通して、店主さんとお話しながら、丁寧に書かれたPOPを見ながら、「これはこんな時に食べるといいんだなあ」「こんなことを補ってくれるんだなあ」と知るきっかけに。

店主さんは以前、病を患い、手術を経験。その時、「人に喜んでもらえる仕事をしたい」と思い、辿り着いたのがお菓子屋さんでした。学んでいた漢方で食材にはいろんなチカラがあることを知り、もともと食べるのも作るのも大好きなお菓子に、そのチカラをプラスして、「楽しく食べて、元気になってもらえたら・・・」と今のスタイルに。

昨日は、カフェスペースにて、アップルパイと、プーアル茶のミルクティーをいただきました。さくっと、かろやかな、アップルパイ。リンゴは「不安感をやわらげる、落ち着かせる」らしいです。

毎日のなかで、何気なく食べている食材が「こんなことを補ってくれるんだなあ」と思えると、それだけでも、なんか変わってくるものがあるような気がします。思いも、感じ方も含めて、“食べる”ということなので。


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尼崎にある『穀菜食堂 なばな』。穏やかな看板犬・サブローさんが出迎えてくれます。丁寧に、心を込めて作られた料理を食べていると、“食べる”ということを、心と身体で感じます。

ブログも、とっても素敵なんです。メニューはもちろん、料理方法や食材についても紹介されていて、読んでいくと、「どうして、この料理なのか」など思いが書かれています。たとえば、『なばなのカレー』は、植物性の食材だけでカレーを作ること、その作り方を紹介することで、“週に1度でも肉食を控えることで、体に優しいのはもちろんですが、環境問題や飢餓の問題解決の一助にもなるということを、知って頂きたかったから。”という思いが。

店主さんがブログに書かれている、こんなメッセージが響いてきます。“身体への負担も自然への負担も、なるべく小さく。楽しく召し上がっていただくことが、いつの間にか身体の心地よさに繋がっていくような、そんな場でありたいと願っています”。

自分も大切にしながら、誰かを、世界を、自然を大切にする・・・そのことが、また自分を大切にすることにもつながっていて。いとおしい、わっかですね!


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地元・尼崎で金・土しかオープンしないスイーツカフェ『gouter cafe』に行きました。
http://kobe.areablog.jp/page.asp?idx=1000012591

「子どもたちが集えるように。ちょっぴり高級な駄菓子屋さんみたいな、スイーツカフェを」。もともとケーキなど菓子づくりが好きで、お店をオープンする時、そんなイメージを思い描いたそうです。

シュークリームは1つ90円、クッキーは1袋100円。100円を持って、小学生の女子たちがお茶しに来るそうです。ケーキは290円だから、みんなで一つのケーキを分けて食べたりもするんだとか。小学生が集うカフェ、それを見守る店主さん。親や学校、習い事以外の大人と出会い、顔見知りになれる場所。頼れる大人の一人として、このスイーツカフェの店主さんがいるんだろうなあと想像すると、素敵だなあと思いました。


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「ああ、こんな思いを持っている人がいるんだ」
「こんな願いを持って、こんなことをしているんだ」
そんなことが見えてくると、とっても、幸せな気持ちになります。

私のまちにも、そんな人たちがいます。
「この公園には時計がないから。子どもたちのために」と
おうちの窓に時計を飾ってくれている方がいます。
まちのなかにある、いとおしい風景。

まいにち、いろんなことがあります。
うれしいこと、たのしいことばかりではないけれど。
まちには、せかいには、確かに、思いが溢れていて。
その思いに気づくと、勇気が出たり、元気になったり。
「じゃあ、私には何ができるだろう?」と考えます。

そういうことをシェアしていく・・・
私はそんなことをしていきたいんだなあって思います。

写真は手帳の表紙に飾っている娘の絵です。
この絵のイメージを、ココロにひろげています。



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