2013年8月6日火曜日

今を生きる、私たちが

「その後生きる僕らがどう生きるか、
それが死んでいった人の意義を変えるのだと、
そのこと自体の根本的な本質も変えてしまうということ」

「あのたくさんの日本人が亡くなったあの土地で、
彼らは、遺骨も還ってきません、
ですけど、その土地であのなくなっていかれた方々の思いを受け取り、
命を受け取って、そして今ある歴史の最下流にいる僕らが、
これから世の中のために何ができるのか、
この何ができるのかということで、
これからその人たちの生の意味や死の意味も全部変わっていきます」



「国際医療奉仕団ジャパンハート」代表の吉岡秀人さんが『第1回自由都市・堺 平和貢献賞 授賞式』でお話になられたことの一部です。第二次世界大戦の時に日本人が20万人近く亡くなったミャンマー(旧ビルマ)で医療活動を行なう中で、現地の方々からさまざまな話を聞いて、感じ思い考えたことを話してくださっています。全文は以下URLでご覧いただけます。
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/jinken/jinken/heiwakokensho/jushoshashokai/jushosha_dai1/jushoshiki/program/shoreishoaisatsu1.html

“わたし”という人間は、今、この時代に、ぽっと生まれて生きているのではなくて。この地球上に生命が誕生した時から、脈々と引き継がれてきた生命があって、今がある。いろんな人々やその思い、出来事などのつながりの中にいる“わたし”を自覚して、思いを感じ取って、それらをどう未来へつないでいくか・・・しっかりと意識して生きていきたいと思います。

吉岡さんは最後にこんなことを話しておられます。
「8月15日になれば必ず全員揃って、慰霊碑のある現地に参っています。そういうことでまず歴史とつながり、日本の歴史を自覚して、そして世界のために何ができるか、日本のために何ができるかを考えていこうよということでいつも話をしています」。

慰霊碑を参る、黙とうするなど、思いを馳せることでつながる時間を持つということは大事だと改めて思いました。

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